世の中のことは
論文という形でその根拠を示さなければ
なかなか認められないのが普通ですが
こと腰痛治療に関しては
論文やエビデンスがない治療が
とても多いことで有名です。
前回の
ぎっくり腰は冷やすか温めるか
という問題もしかり。
*前回のメルマガはこちらから
今回は
慢性腰痛に有効な運動
に関しての研究の話です。
僕は毎日、慢性腰痛の方に
会わない日はありません。
そして、
背骨コンディショニングの
ROM運動
-これは関節の可動域を広げる運動
そして筋力トレーニング
-特殊なものもありますが、
基本は出来るだけ強度の高いもの
をお勧めしています。
強度が高い方が良い理由は
背骨がズレないよう
正しい位置で支えるには
ある程度の強度が必要
という考え方からですが、
きちんと継続されている方は
ほぼ改善していますので
まず間違いないと
確信しています。
先日読んだ論文で
理学療法と
マシンのトレーニングと
エアロビクスを比較して
どれが一番効果的か?
というものがありました。
結果は・・・
「どれも同じ」
そんなバカな!
と思い、内容をよく確認しました。
すると
エアロビクス
と書かれたグループレッスンの中身は
最初の10-20分が
ストレッチと
ローインパクトのエアロビクス。
次に20-30分かけて
体幹部と脚の筋トレ、
と書かれています!
最後の15分はクールダウン。
・・・これエアロビクスか?
ほとんどエアロビクスは
ウォーミングアップの扱いです。
しかもこの「エアロビクス」と
称して行なったレッスン中
一番多く20-30分かけて行なった
体幹部と脚の筋トレは
参加者に合わせて
回数や難易度を上げていった
と書かれています。
さらに実際のデータでは
マシントレーニングを行なったグループが
やや改善の度合いが高く出ています。
これを見ても、
やはり強度の高い筋トレの方が
効果が高い!
との確信を深めることができました。
現在キツイ思いをしながら
筋トレを頑張っている皆様、
自信を持って継続してください!
ただ、強度の高いトレーニングは
方法を間違うと
怪我をしたり
逆に身体を痛めるリスクもあります。
ぜひしっかりと専門家から
身体に無理のない
効率的な方法を学んでください。
我々も、いつでもサポートいたします!
文献
*Mannion AF, Muntaner M, Taimela S, et al: A Randomized Clinical Trial of Three Active Therapies for Chronic Low Back Pain. Spine 24:2435-2448, 1999
*Mannion AF, Muntaner M, Taimela S and Dvorak J: Comparison of Three Active Therapies for Chronic Low Back Pain: Results of A Randomized Clinical Trial with One-year Follow-Up. Rheumatology 2001;40:772-778
*このブログは
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